こんにちはたくまろです。今回は大学の数学科に入って1年目に感じたことを5つ紹介したいと思います。
「大学の数学科に入ろうか悩んでいる」
「高校と大学の数学の違いについて知りたい」
そんな皆様の疑問に少しでも答えれるような記事になっています。完全に主観なので大学によっては違うかもしれません。是非とも参考にしてください!ほかにも
などにも、数学研究について紹介しているので、数学者になりたいと思っている猛者はおすすめです!
直感が通じない
おそらく、大学に入って最初の1,2年は基本的なことを学ぶと思います。例えば、
「任意の実数\(K\)よりも大きい自然数\(n\)が存在する」
「閉区間\([a,b]\)上で連続な関数\(f(x)\)は最大値と最小値が存在する」
のような、当たり前のことをきちんと証明するのが数学科に入って感じでしょう。他の学部ではなんの役にも立たないので、やらないことが多いですが、このような基礎的なことが論理的に考える上で重要です。ある意味では、大学数学はここがスタートです。
イプシロン・デルタ論法で挫折する
恐らく、数学科に入って最初の1週間で数学を嫌いになる原因TOP3に入っているイプシロン・デルタ論法は、収束や発散の概念を数式としてちゃんと記述したものです。実物はこんな感じです。
「\(\forall \varepsilon>0, \exists \delta>0 \text { s. t. } \forall x \in \mathbb{R}[0<|x-a|<\delta \Rightarrow|f(x)-b|<\varepsilon]\)」
これは、ただ\(x\)を\(a\)に近づけると、\(f(x)\)は\(b\)になると言っています。これを見ると、吐き気や手先の震えが止まらなくなる人がいるほど、耐性がないと苦しくなってしまいます。
多分、意味を理解することはできるのですが、これを1年生の時に自力で証明するのが難しいですね。とはいっても、これが理解できないと2年生以降でえらいことになるので、嫌でも扱えるようになる必要があります。
重積分は修行
高校の時に、理系のみなさんはひたすら積分をやったと思います。大学になるとインテグラが増えます。つまり、積分を2回以上違う変数で行います。しかも、よく分からない関数も登場します。例えば、三角関数の逆関数などは積分した結果を覚えないと間違いなくテストで計算が間に合わないですね。テスト終わって答え合わせをしても、みんな答えが違ったりして阿鼻叫喚の嵐。
ただこの積分地獄は1年生で大体の人は解放されます。その後は
- 積分をそもそもしない分野のひと
- PCにやらせるひと
- そもそも積分できるかどうかを議論しているひと
とこのように別れます。多分、1と2は意味が分かると思います。例えば、\(\int\frac{1}{logx}dx\)や\(\int\frac{e^x}{x}dx\)などは簡単に積分できません。(Liouvilleの定理から正確には初等関数で表せない。)そして、3,4年生になれば、積分できる関数の方が珍しいということに気づくと思います。
先生が個性的すぎる
数学科の先生は個性的な人が多いです。
「演習の授業中に一人の生徒とずっと黒板の前で喋ってる先生」
「スライドが全部手書きの先生」
「急に教科書の朗読はじめる先生」
「輪講の授業で熟睡してるのに、突然質問してくる先生」
など、色んな人に出会えます。面白い人がたくさんいるのでその点は数学科の良い点です。
四則演算が遅くなる
数学科に入って文字を扱った計算ばかりするので、四則演算の計算をすることがあまりないです。僕の場合は全部計算機にやらせています。なので高校のときよりも計算が格段に出来なくなります。
「数学科だから、計算スピード早いんでしょ?」
よく言われますが、違います。人並みです。そんなことより計算機を使えるようになった方がいいです。「数学=紙とペン」みたいなイメージがあります。ある程度プログラミンができた方がよいですね。
数学科を目指しる方にアドバイス
大学の数学科は数学が得意な人よりも好きな人に向いています。高校数学が得意でも、大学数学からはがらっと変わるので、得意かどうかは気にしなくてよいです。
また、就職が不安という人もいますが、今は論理的思考をもつ人材を欲しがる企業が増えています。さらに、ある程度プログラミングができれば、いい企業に入ることができるので、就職のことはあまり気にしなくてよいと思います。多分、なんとかなります。
最初は本当によく分からないことも多いですが、それでも他の概念を学ぶ中で分かるようなケースもたくさんあります。なので、そうゆうものだと思って通り過ぎるのも大事です。数学科は学ぶことも多いですが、その分新しい概念に触れる機会が多く楽しい部分もあります。
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